メルカリ BOLD Internship 2017を振り返る

f:id:micnncim:20180401204314j:plain

去年2017年10月〜2018年1月に、「学生100名をアメリカ50州およびイギリスに派遣する」インターンシップ、メルカリ BOLD Internship (第二期) に参加した。例によって結構な時間差でログる。

https://www.mercari.com/jp/recruit/boldinternship_2017

概要

インターンシップは、

mission 1 メルカリ及びCtoCサービスのユーザーヒアリング

mission 2 ユーザーヒアリングをふまえて「メルカリが世界で戦うためのアイデア」のアウトプットを作成

という最低限の制約のみ課され、1週間現地で好きなように行動していいという、大半の人からすると???なインターンシップである。しかも報酬は12万円。

また、100人全員に対して、渡航費・宿泊費は完全負担で、メルカリが金が余ってしょうがないことは少なくとも読み取れる。

派遣先はランダムに決定され、僕はケンタッキー州という田舎緑溢れる暖かな州に派遣されることになった。ランダムとは言うが、その時点までメルカリと接点のあった学生はイギリスないしアメリカのいい感じの州 (サンフランシスコ、ボストン、ニューヨークなど) に派遣されていたので、つまりそういうことだろう。

前回は100人が個々に派遣(州被りはある)されていたが、今回はエンジニア職と企画職の2人1組のペア50組が各々の州に派遣された。僕は当然エンジニア職で参加した。また、男女ペアも結構いた。クッソ羨ましい。

そしてアウトプットの評価が高いペアは、成果発表会で発表できるというルールだった。裏を返せば、わざわざアメリカないしイギリスに行ったのに、発表できずに魔人ブウ編で天下一武道会に参加しないヤムチャ状態になるということだ (いやヤムチャは自ら不参加を希望したが...)。
そういうわけで、僕は参加するにあたり「成果発表会で発表者に選ばれる」ことを目標にしてインターンシップに取り組んだ。
結論から言えば、発表者に選ばれたので、結構頑張った甲斐があった。

選考

  1. ES
  2. グループディスカッション

グループディスカッションでは「フリマアプリ『メルカリ』をより良くするためのアイデア」的なお題で、8人ほどで議論した。関西会場もセッティングされていたのは僕にとって非常にありがたかった。
グループディスカッションを英語でする競技で関西1位を僕に獲った僕に死角は無く、無事合格した。内心受からないのではとビビっていた。
格通知メールが選考の翌日(か多分翌々日)に来たあたり、メルカリの小気味良いスピード感を感じた。

行く前にした・考えていたこと

キックオフが10月にあり、渡航日は自由にペアで決めて良いとのことだったので、互いに予定を調整して僕らは12月中旬に渡航した。ペアによっては現地で年越しをしたところもあった。

行く前には、パートナーとSkypeで事前に調査および仮説を立て議論した。
個人的に大きく役立ったと思うのは、前回参加者の知見である。僕は前回参加者のブログは多分全部読み、更にDMで著者にコンタクトを取って聞き込みをした。
特に前回同じくケンタッキー州に派遣された方 (つケンタッキー州がどのような場所だったか自分の滞在歴から振り返る。 – Yamashita Keisuke – Medium) に話を聞けたのは非常に運が良かった。 また、事前にSNSで現地の方数人に現地でヒアリングをするアポを取った。

DMで知見を共有してくれた方々、および現地でヒアリングに協力してくれた方々には感謝が絶えない。次回があるかどうかわからないが、もし次回参加者が僕に話を聞きたいと望まれるのなら、惜しみなく協力しようと思った。そのときはTwitterで連絡ください。

参加者100人は多分全員一般的な基準でかなり優秀で、更に一部は優秀層の中でもずば抜けて優秀であることがわかっていたので、「成果発表会で発表者に選ばれる」ことを目標にしたとき、普段企画に寄らないエンジニアリングをしている僕には、すでに様々なアイデアが考えつくされているフリマアプリ『メルカリ』で素晴らしいアイデアを出すのは難しいと思った。

しかし、missionは「『(企業)メルカリが世界で戦うためのアイデア』のアウトプットを作成」であって、フリマアプリ『メルカリ』に限定していないので、新規事業という形でアウトプットを出すことにした。
「アイデアは複数個考案し、かつすべてのプロトタイプを作る」ことがアウトプットの形態として決まった。

現地でしたこと

派遣州は前述の通りケンタッキー州
「『ケンタッキー』というからには名物はKFCなんだろうなぁ」と思うじゃん?
驚くことなかれ、真の名物は競馬・バーボンなどのアルコール飲料・バスケットボールなのだ!ド田舎やんけ。
位置はこの辺↓。名状し難い位置にあるが、シカゴとワシントンとアトランタの三角形の中心あたりというのがわかりやすいだろうか?いや、わかりにくいな...。

f:id:micnncim:20180401204557p:plain

f:id:micnncim:20180401204612p:plain

1週間のうち、前半はルイビル、後半はレキシントンに滞在した。

最初は人の集まりそうな大学でヒアリングをしようとしてルイビル大学にしたが、ちょうど冬期休暇にあたり、学生が一人もいなかった。更に田舎だからか、Downtownに行っても全然人がおらず、休日のスターバックスですらちらほらとしか人を見つけられなかった。

f:id:micnncim:20180401204702j:plain

f:id:micnncim:20180401204640j:plain

そういうわけで、僕らは

f:id:micnncim:20180401204750p:plain

を利用することを決めた。Tinderはデーティング目的の人だけではなく、友達作りを目的として利用しているユーザーが一定数居るという話を聞いていたからだ。
マッチング率を高めるために、性別問わず、対象年齢を全域にした。そして...

f:id:micnncim:20180401204805p:plain:w300

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ぼく「Hi, I'm micnncim from Japan! How's it going?」
お相手「You're very cute! I wanna hang out with you:)」
ぼく「ん?」
お相手「ん?」
ぼく「Cute?」
お相手「え、君ゲイじゃないの?」
ぼく「あ...(察し)」

というやり取りを数え切れないほど経験し、心が折れかけた。
念のため言っておくと、僕はLGBTQに偏見があるわけではない。人はみな好きな人と恋愛すれば良いと思っている。が、僕自身は異性愛者なので、そういう対象として見られるのは結構キツかった。そしてマッチングした男性の95%はゲイだった。女性とマッチングすることは全体の5%ほどだったので、9割方がそうだった。

そしてTinderでひたすら(課金済み)右にスワイプしていると、50代の男性とマッチングし、彼はゲイだが友人として会ってくれるというので会うことになった。
パートナーと一緒に行ったし、彼にその気は無かったので、貞操は守られた。それどころか、競馬場など色々な場所に車で案内してくれ、道中の入場料や食事代・コーヒー代などすべて負担していただいた。
疑って本当にすみませんでした。そして本当にありがとうございました。

f:id:micnncim:20180401204831j:plain

カーネル・サンダースの墓

f:id:micnncim:20180401204838j:plain

有名らしいChurchill Downsという競馬場

あとは事前にSNSでアポを取っていた方々に会った。これはかなり収穫があった。やはりいきなり知らない人に話しかけてヒアリングするよりも、事前にコンタクトを取り、ある程度時間を確保してもらった方が良い話が聞ける。

このインターンでは、参加者のヒアリングの方法は大きく2つに分かれる。つまり、量的か質的か、である。
僕はこのインターンが「現地に派遣する」という形態を取ることから、後者、つまり質的なアプローチを取った。というのも、量を重視するなら学生を現地に派遣せずとも、Google フォームなどで大量にアンケートを取れば良いからである。
会った方の一人は、数日に渡って現地でのスーパーマーケットなどでの購買行動やローカルなイベントを紹介してくれた。ここから実体験による知見が多く得られ、結果的にここからアウトプットとなる2つのアイデアが生まれた。

f:id:micnncim:20180401204935j:plain

f:id:micnncim:20180401205002j:plain

f:id:micnncim:20180401204950j:plain

現地の感想として、まあ田舎やな、といった感じである。しかしアメリカの大多数はケンタッキー州レベルの田舎であるので、アイデアを考える上では、都会でない州に行ったメリットもそれなりにあった。

帰ってきてからしたこと

イデアは上記新規事業2つと、既存事業の新機能1つと決まったので、それぞれ事業計画書とプロトタイプを作成した。プロトタイプ作成にはSketchとProtoPieを使用した。

そして前述の通り成果発表会に発表者として参加できた。発表者の中でもプロトタイプを作っている人はほとんど居なかったため、3つ作ったこともあって反響は大きかった。なお社員には「プロトタイプおよび動画を作っていることで『あたかも』すごいアイデアに見える」と称された模様。 まあ、「最もクリエイティブなアウトプットの一つ」とも称されたので、多少はね?

他の発表者の中には、主に事業的観点で自分では考えも及ばないようなアイデアを出している人も居て、勉強になった。

最後に

メルカリのミッションの一つ、Go BOLDの名を冠するこのインターンシップだが、それを体現できたアウトプットを出せて良かった。BOLDかどうかに限っては、多分発表者の中でも随一であったと思う。
しかし全体のクオリティを見たときに、まだまだ至らぬところがあったので、反省しつつ次に活かしていきたいと思う。

余談だけど、Google でも同名の BOLD Internship が存在する。メルカリの中の人が気付いていたかどうかは知らない。

careers.google.com

最後に現地で食べた美味しい料理の写真をお送りする。現地での記憶の半分を食事が占めている気がする。

f:id:micnncim:20180401205216j:plain

f:id:micnncim:20180401205200j:plain

f:id:micnncim:20180401205259j:plain

f:id:micnncim:20180401205229j:plain

f:id:micnncim:20180401205239j:plain

f:id:micnncim:20180401205249j:plain